有象無象が闊歩していたメモリカード業界がほぼSDに統一されて結構立ちますが、それらの変換アダプタも多種多様です。
中にはメモリカード以外への変換アダプタなんかもあったりして、変換の変換のまた変換の……みたいなこともできます。
メモリーカードによっては価格に大きな差がありますし、うまく使えば格安でメモリースティックやSSDを手に入れることもできたりします!
今回はGIGAZINEの記事↓に触発されて、どんなアダプタが今あるのか調査してみました!
『容量最大32GB、PSPの記録容量を超安価で拡張できるアダプタ登場』 http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080914_cr_3100/
色々と面白い発見もありましたし、お得な情報もいっぱいです!
【記事が少し長いのでインデックス】
1.SD系 一番普及しているであろうSDカードへの変換アダプタです。
普及しているためSDからの異種変換は多いですが、SDへの異種変換は見つけられませんでした。
なお、SD(SDHC)については以前に書いた記事があります⇒『CREATIVE ZEN その6』
・サイズ変換 SDには半分ぐらいの大きさのminiSD、さらに半分くらいの大きさのmicroSDがあります。
これはそれぞれ変換アダプタを通じて大きな物へと変換でき、microSDを買うとだいたい変換アダプタが最初から付属していたりします↓
 ハギワラシスコム MicroSDカード 1GB SDカード/miniSDカード変換アダプタ付 HNT-MR1GTA [microSD⇒miniSD⇒SD]
なので普通は最初からついているものを使いますが、もし無くした場合は単品でも売っています。
 オウルテック 変換カードアダプター miniSD→ SD OWL-CADP/MSD [miniSD⇒SD]
 バッファローコクヨサプライ BUFFALO MicroSD→MiniSD 変換アダプタ RMSDAMINA [microSD⇒miniSD]
さらには直接microSDからSDへと変換することもできます。
 MicroSD→SD変換アダプタ GH-MRSD-AD [microSD⇒SD]
あまり変換アダプタを何重にも入れ子にするとそれだけ接触不良になる可能性がありますし、↑のようにできるだけ変換回数は少ない方が望ましいです。
wikipediaの「SDメモリーカード」のページによると、規格上もmicroSD⇒miniSD⇒SDという多重装着は認められていないようです。
さらには大きい方から小さい方への変換もあります。
まずはSDをminiSDへ。
 SD→miniSD変換アダプター SDMSD
[SD⇒miniSD]
 上海問屋 SDカードをMiniSDカードに変換 SD to MiniSDカード 変換アダプター DN-MSD1 [SD⇒miniSD]
さらにはSDをmicroSDに変換するものも見つけました。
『SD→microSD 逆変換アダプター?』 [SD⇒microSD]
どうしても小さいものに大きいものを入れるので、見た目は無理やりな感じになります。
こういったものが市販される前には自作した猛者もいたようです。
なんでもやる人はいますね。
最後に紹介するのは少し毛色が違うもの。
 SANWA SUPPLY ADR-SDADU microSDデュアルアダプタ [microSD⇒SD, USB]
ぱっと見はmicroSDをSDに変換するだけのアダプタに見えますが、直接USBポートにも差し込めるようになっています。
つまりmicroSDのケーブルレスのリーダーとしても使える訳です。
最近のPCはSDカードソケットがついているものも多いですが、USB端子の普及度には当然負けますし、リーダーとして持ち歩くには小さくて便利かもしれません。
2.メモリースティック系 メモリースティックはSONYのこだわりとブランド力によって、SDに大苦戦しながらもなんとかまだ生き残っているメモリーカードです。
SDにおけるminiSDやmicroSDと同じように、メモリースティックにもメモリースティック Duoとメモリースティック Microというダウンサイジング版があります。
またSDが容量増加のために出したSDHCと同じく、メモリースティックの容量増加版はメモリースティックPROがあります。
「スティック」が打ちにくいのでマイクロソフトみたいでややこしいですが、以降メモリースティックを「MS」と略します。
・サイズ変換 SDと同じようにMSもアダプタとセットで市販されています↓
 Sandisk メモリースティック PRO Duo 256MB SDMSPD-256 バルク品 [MS Duo⇒MS]
もちろん単品でも販売されています。
 SONY MSAC-M2 メモリースティック Duoアダプター [MS Duo⇒MS]
さらにMS Microはこんな感じ。
 トランセンド・ジャパン メモリースティック Micro 2GB TS2GMSM [MS Micro⇒MS Duo]
しかしながら、MS Microを使える製品を私は知りません。
マイクロの存在自体最近知ったぐらいで、SD一強のこの状況で普及するのかどうかも怪しいですね。
・SD変換 今回の記事のきっかけになった異種変換。
まず最も基本的なものがこちら。
 microSD → メモリースティック Pro Duo 変換アダプタ MS PRO DUO ADAPTER FOR MicroSD [microSD⇒MS Duo]
SDの方が多数のメーカーによって生産されることで競争が生まれ、MSに比べて同容量でも価格が安いです。
そこをうまく使えるのがこの異種変換。
ただでさえここのところフラッシュメモリの価格は下落を続けていますし、うまく使えば普通にMSを買うよりもだいぶ得をすることができます。
本当に面白いのがここから。
なんと複数のSDを一つのMSとして利用することができます↓
 PhotoFast MS ProDuoデュアルアダプター CR-5400 [microSD⇒MS Duo]
上海問屋版は色違いです。
![PhotoFast [上海問屋限定コラボモデル] MS ProDuo デュアルアダプター 変換アダプター CR-5400S](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41HYyLcIf3L._SL160_.jpg) PhotoFast [上海問屋限定コラボモデル] MS ProDuo デュアルアダプター 変換アダプター CR-5400S [microSD⇒MS Duo]
↓GIGAZINEの記事でも出ていますがPSPなど、大容量のMSが必要なSONY製品で有効に使えそうです。
『PSPなどの記録容量を安価に最大16GBまで拡張できるアダプタ登場』 http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080530_photofast_cr5400/
さらに冒頭で取り上げたものがこちら。
 PhotoFast PSPでSDHCカードが使える! CR-3100B (ブラック) 上海問屋限定バージョン [SD⇒MS Duo]
白もあります。
 PhotoFast PSPでSDHCカードが使える! CR-3100W (ホワイト) 上海問屋限定バージョン [SD⇒MS Duo]
SD2つを1つのMS Duoとして使うことができます。
ただし注意したいのが大きさ。
先に挙げたmicroSD2つはMS Duoよりも小さいので、MS Duoの大きさに収まります。
しかしSD2つはMS Duoよりもはるかに大きいので、その中には収まりません。
つまり先述したSD⇒microSDのように、無理やり外部接続している状態になります。
写真を見ていただくと解ると思いますが、PSPの背面に2つ分のSDソケットを持ったパーツをビスで固定し、そこからケーブルをMSソケットまで伸ばしている形になっています。
PSPで使う場合はいいですが、他の機器でCR-3100をMS Duoへの変換アダプタとして使いたい場合には、この外部機器の置き場所も考えて使わなければいけません。
3.コンパクトフラッシュ コンパクトフラッシュ(以下CF)は、私の中でのイメージはデジタル一眼レフですね。
今でも高級なデジカメ等に使われていて、デジタル一眼ブームの影響もあってまだまだ生き残っているメモリーカードの一つです。
あと、名前の割にあまりコンパクトではありません。
登場した時代にはコンパクトだったのですが、現在のSDやMS、そしてその小型種に比べるとはるかに大きく感じてしまいます。
・SD変換 普及種のSDをCFとして使えます。
 松下電器産業 SD/SDHCメモリーカード用CFアダプター BN-CSDACP3 [SD⇒CF]
もともとPCカードの規格と関係があるそうで、PCカードへ多重変換するためのアダプタとセットで売られていたりもします。
 Panasonic SDメモリカード用アダプタセット BN-CSDABP3/P [SD⇒CF⇒PCカード]
・MS変換 MSからCFへのアダプタもありました。
 ソニー コンパクトフラッシュスロット対応メモリースティックDuoアダプター AD-MSCF1 [MS⇒CF]
4.SSD系 昨今のフラッシュメモリーの価格下落によって、記憶装置がHDDからSSDへと変わるという話が現実味を帯びてきました。
しかしながら、SSDはまだ現時点ではHDDよりも高いです。
そこでより価格下落が起こっているメモリーカードを使って、安価にSSDを得ることができます。
・SD変換 SDを、しかも複数枚使ってSSDを構成できます。
 PhotoFast SDHC RAID 2.5インチSATA【SDHC6枚挿し対応】 CR-9000 [SD⇒SSD]
これまたGIGAZINEで前に紹介されていました。
『最大容量192GB、手軽に安価なSSDを自作できるアダプタが登場』 http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080614_cr_4000/
↑記事のタイトルどおり32GBのSDを6枚使えば、192GBという大容量のSSDを作ることができます。
普通に192GBのSSDを手に入れようと思ったら数十万~百万円ぐらいかかりますので、かなりお得ですね。
SATA接続ではなく、IDE接続のSSDも作ることができます。
 SD→IDE変換アダプタ SDHC-M40B [SD⇒SSD]
複数枚は接続できませんが、安価でコンパクトです。
・CF変換 CFでもSSDを構成することができます。
まずはSATA接続版。
 PhotoFast CR-7300 CFカードで高速SSD化! 2.5インチSATA【CFカード2枚挿し】 [CF⇒SSD]
CF2枚でSSDを構成できます。
現在CFの最大サイズは32GBなので、64GBのSSDが作れます。
基盤むき出しではなく、ケースのついたものもあります。
 PhotoFast CR-7500 CFカードで高速SSD化! 2.5インチSATA【CFカード2枚挿し】 [CF⇒SSD]
さらにはIDE接続版。
 CR-1000IDE CFカード to 1.8インチ IDE変換アダプター CF32GB対応 PhotoFast 正規代理店版 [CF⇒SSD]
2枚差しタイプもあります。
 [CF⇒SSD]
CFはサイズが大きい分SDよりも大容量化がしやすいため、SDからSSDを作るよりも有利になっていくのかもしれません。
5.フロッピーディスク 最後は半分ネタみたいな情報です。
メモリーカードからフロッピーディスク(以下FD)への変換アダプタがあったことにかなり驚きました。
メモリーカードとFDじゃ容量がかなり違いますし、PCにどうやって認識されていたのか気になります。
大容量FD自体、色々と開発されたものの全く普及しませんでしたし。
遺物として紹介しておきます。
・SD変換
 Victor CU-V41(SDメモリーカード/MMC専用FDDアダプタ) [SD⇒FD]
ビクターが出しており、amazonでは2003年6月20日から扱っていたようです。
一体いくらだったんでしょうね?
ビクターのサイトで仕様を見つけました。 『液晶付デジタルビデオカメラ GR-DV700K アクセサリー ビクター:』
64MBのSDまで対応していたようです。
今考えてみるとUSB端子がなくFDDしかないPCの場合、これがあると便利かもしれません。
・MS変換
 SONY MSAC-FD2MA(メモリースティック用FDアダプター) [MS⇒FD]
こっちは定価9,420円だったようです。
さらに取り扱い説明書まで見つけました! 『Sony Japan|メモリースティックカスタマーサポート|MSAC-FD2MA/FD2M 取扱説明書』
驚くべきことにボタン電池が必要なようで、中に入れられるようになっています。
その電池がなんで必要なのかもよくわからない辺りが素晴らしいですね。
正直欲しいです。
そんな訳でケーブル・変換アダプタ好きの自分には面白い発見でいっぱいでした。
物欲もかなりそそられました。
もう少し32GBのSDの価格が下がったら、SSDとファンレスPCで静音サーバーを組もうと実は目論んでいたりします。
そして何よりFDへの変換アダプタ!!
私にはついつい使いもしないのに、面白いパーツを見つけると買っちゃうクセがあります。
見つけたら……買っちゃうだろうなぁ……
変換アダプタだけではなく、メモリーカードのリーダー・ライターの一覧もそのうち作りたいと思います。
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